花マル伝(8)
練習試合で、杉矢は初勝利をおさめる。
もう今までのいじめられっ子の杉矢ではなくなった。
柔道がおもしろくてたまらない花マルは、部活の帰りも木元の家の道場で練習をし、木元と共にめきめきと成長していく。
夏の大会の地区予選の団体戦には、順当に3年生4人と2年生の木元が選ばれたが、個人戦55Kg級のレギュラーに、なんと花マルが選ばれた!地区大会個人戦55Kg級四回戦の相手は、以前練習試合で背負い投げ対決をした天保中の森だった。
打倒花マルで1年間燃えてきた森。
お互い譲らない勝負で時間切れ判定へ。
そして、2対1で花マルの勝利となった。
78Kg超級の段田、65Kg級の木元と共に決勝に残った花マル。
花マルの相手は皇南中の鳴海だ。
数え切れないほどの有効をとられ、ピンチにたたされる。
時間ぎりぎりで一本背負いを決める花マル。
しかし試合終了と同時だったので認められず、「有効」一つ上回っている尾崎の勝ちとなった。
木元は決勝トーナメント準決勝で敗れ、花マル達の全国大会は幕を閉じた。
同時に稲葉たち3年生は引退し、次期キャプテンが発表された。
新キャプテンに選ばれたのは木元ではなく、なんと花マルだった!キャプテンになった花マルだが、2年間一緒にやってきた東は転校し、前野は受験勉強のため柔道部をやめていき、夏の大会のレギュラーに頭を悩ます。
レギュラーの5人目は、3年生だがおとなしくいまいちパッとしない加藤か、1年生の国生か。
加藤は国生ではなく自分に勝つため、部活の後も木元の家の道場で練習を始める。
そして、ついにレギュラーを決める試合の日が来た。
加藤と国生はすばらしい勝負をし、部員全員が見守るなか、国生が一本背負いで勝つ。
こうして、花マルたち最後の夏が始まった。
地区大会団体戦、花マル率いる桜丘中は決勝戦まで5人とも負けなしで突き進む。
決勝の相手は皇南中。
しかしメンバーに鳴海の名前はなかった。
5対0で快勝し、団体戦で優勝。
続く個人戦も決勝まで順調に勝ち進む花マル。
決勝の相手は皇南中・鳴海だ!続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60017338